淀川の治水翁 大橋房太郎伝

小川 清 著


ISBN978-4-86249-165-7
明治18年(1885)の淀川大水害で大阪は壊滅的な被害を被る。当時書生として東京にいた大橋房太郎は、その惨状を見かねて大阪に戻り、淀川の治水こそ我が使命と心に決め、生涯を淀川治水事業に捧げる。現在の淀川の流れは百年前、この短躯(身長145cm)の熱血漢がつくった。写真・図版94点収録。
本年(2010年)は淀川改修竣工からちょうど100周年にあたります
淀川の治水翁 大橋房太郎伝
小川 清 著
四六判・並製・186ページ
本体1,500円+税
ISBN978-4-86249-165-7
 2010年8月 刊行
2刷
◉推薦=橋爪 紳也(大阪府立大学教授)
人々の生命を守るため、治水に人生を賭けた房太郎は、大阪の恩人である。男の熱い生きざまに学べ。
■主要目次
 淀川治水に生涯をかけた人……尾澤卓思(国土交通省近畿地方整備局河川部長)
  淀川の恵み
第一章 向学心あふれる少年
 房太郎の生い立ち/新米先生の日々
 【コラム】放出から居留地まで
第二章 法律家をめざして
 大阪法学舎/東京へ/鳩山和夫博士
 【コラム】法は人を択ばず―検事・河津祐之の義/鳩山家の「友愛」
第三章 治水への決意
 大水害/淀川屋さん/京都疎水工事への反対運動/寝屋川堤防の改修問題
 /寝屋川の灌漑ポンプ
第四章 陳情の神様
 新制榎本村の若き村長/陳情/さらに陳情/陳情に次ぐ陳情
 【コラム】西村捨三―大阪港築港の生みの親/明治政府の権力闘争/伊藤博文と林有造
第五章 至誠通天
 淀川万歳/立ち退き交渉/その後の淀川/晩年
 余滴 あとがきに代えて
 大橋房太郎略年譜/参考文献
おがわ・きよし…平岡珈琲店三代目店主。1957(昭和32)年大阪市生まれ。関西学院大学文学部卒。広告会社勤務の後、家業を継ぐ。淀川の治水に生涯を捧げた大橋房太郎の業績を再評価するため「大橋房太郎を語る集い」を有志とともに設立し、講演会等の活動を行っている。
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