朝鮮通信使の道
日韓つなぐ誠信の足跡

嶋村 初吉 著

ISBN978-4-86249-421-4
 ソウル、釜山、対馬、鞆の浦、大坂、江戸…ゆかりの土地を行く
2017年、日韓の民間団体が主体となって登録申請した朝鮮通信使がユネスコ世界記憶遺産に登録された。ソウルから東京、日光まで、2,000キロ超に及ぶ道を訪ねる。日韓の懸け橋朝鮮通信使。町と人がつながることで、日韓友好の輪は益々広がり、強固になるのでないか、との思いを込めてその足跡をたどる。写真47点収録。
 雨森芳洲が説いた誠信交隣に学ぶ
朝鮮通信使の道
日韓つなぐ誠信の足跡
嶋村 初吉 著
A5判・ソフトカバー・212頁
定価
(本体1,800円+税 )
ISBN978-4-86249-421-4
 2021年 11月 刊行
 
 
■目次
序論 朝鮮通信使とは  
 一、家康が修復した日朝関係/二、200年余りに12回来日/三、朝鮮ブームに民衆は沸く/四、朝鮮人の日本認識を変える
第一章 韓国の道 概論
 一、秀吉の朝鮮侵略を超えて/二、悲劇の国王・宣祖/三、朝鮮国内の行政区分、交通路/四、通信使の韓国内旅程/五、『日東壮遊歌』の著者、金仁謙の旅
第二章 韓国の道
 一、ソウル/二、龍仁―佐賛/三、忠州/四、聞慶/五、安東/六、義城/七、永川/八、慶州/九、蔚山/十、東萊/十一、釜山/十二、密陽/十三、友鹿洞/十四、公州
第三章 対馬藩の外交力
第四章 海路をゆく―対馬から大坂まで―
 一、対馬―善隣外交を担う/二、壱岐―勝本で松浦藩が接待/三、相島―贅を尽くした福岡藩のもてなし/四、赤間関(下関)―記念碑「朝鮮通信使上陸淹留之地」を建立/五、上関―お宝「朝鮮通信使船上関来航図」あり/六、下蒲刈島―「御馳走一番」と称えられる/八、牛窓―通信使の対舞が唐子踊りに/九、室津―歴史の宝庫。万葉歌人、豪商、井原西鶴……/十、兵庫―日宋貿易の拠点、大輪田泊/十一、大坂―竹林寺に小童の墓あり
第五章 日朝の町人文化比較
 一、通信使も驚いた、奇怪な町人の暮らし/二、好事家の文化……韓国にはない?!/三、朝鮮にも「町人文化」があった?/四、近代の起点は、化政期にあり
第六章 街道をゆく―大坂から江戸、さらに日光へ―
 一、大坂―商都の繁盛に驚き隠せず/二、京都―大仏殿前の供宴で論争も/三、滋賀―近江八幡に立つ「朝鮮人街道」の石碑/四、大垣―通信使を追っかけた商人も/五、三重―地域の「宝」をつくる/六、名古屋―徳川園に蓬左文庫。秀吉の「影」あり/  七、岡崎―通信使揮毫を発見。まちのお宝に/八、静岡―久能山東照宮から清見寺へ/九、箱根―富士山、「白頭山の如し」/十、三島から小田原、品川まで
第七章 傑出した徳川将軍とは
 一、歴代将軍の運、不運/二、朝鮮と係わった将軍は? 最たるは吉宗か/三、紀州藩は朝鮮人を侍講にしたことも
第八章 江戸滞在記と川越、日光
 一、江戸―儀礼に追われ1カ月余り/二、川越―なぜ通信使行列が?! 商人の心意気/三、日光―家光将軍の要請受け、東照宮へ
第九章 対馬藩が築いた、日朝友好の破綻
主な参考文献
 しまむら・はつよし…1953年大分県・佐賀関町(現、大分市)生まれ。慶應義塾大学文学部を卒業後、奈良新聞社、産経新聞社を経て、西日本新聞社に入社。文化部記者、編集委員を歴任。定年退職後、韓国・釡山にある国立釡慶大学大学院で室町時代の朝鮮通信使、「李芸の琉球渡海」について研究。現在、福岡民団の李相鎬(イサンホ)団長と結成した「朝鮮通信使と共に福岡の会」の共同代表を務める。日韓文化交流史がライフワーク。
著書に『日韓あわせ鏡の世界』(梓書院)、『玄界灘を越えた朝鮮外交官 李芸』『九州のなかの朝鮮文化』(以上、明石書店)などがある
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