龍樹と龍猛と菩提達磨の源流

佐々井秀嶺 著
中村龍海(筆録・編集)

ISBN978-4-86249-248-7
 サータヴァーハナ王朝・パーンドゥ王朝・ボーディ王朝
  約50年にわたり、インドにおいてアンベードカル博士の仏教復興運動を継承し、活動を続ける佐々井師。その傍ら、膨大な資料を収集・調査し、遺跡を踏査。真言密教や禅宗の起源に迫る考察や新事実を語り尽くす
龍樹と龍猛と菩提達磨の源流
佐々井秀嶺 著
中村龍海(筆録・編集)
四六判・ソフトカバー・259頁
定価
本体2,000円+税
ISBN978-4-86249-248-7
 2015年 5月 刊行
■主要目次
序章 龍樹・マンセル・南天鉄塔
 龍樹と龍猛/南天竺/マンセルと南天鉄塔説/「理塔説」と「事塔説」
第一章 龍樹と龍猛と菩提達磨
 大日輪中天普照の大義/マンセルと「大乗仏教の結集」/菩薩の誕生と大王達/『楞伽経』とボーディダルマ/龍樹菩薩と龍猛菩薩/龍蛇との因縁/龍樹か龍猛か/事理不二の南天鉄塔の開顕
第二章 真言密教の起源を求めて
 トリプリ/ランカー、ボーディダルマ、ボーディ王朝/「香至」のボーディダルマ/トリプリの金剛乗/マンセル遺跡裁判経緯/カーリダーサ、龍種族、出雲民族/『マハーバーラタ』について/パーンドゥ王朝の龍猛菩薩/「龍」について/アショーカとダリウス/シルプールのティーヴァラデーヴァ/バドラヴァティーの岩窟寺院/ナーガ・バラと子孫達/現在のインドと大革命家アンベードカル/「憍薩羅国」とランカー国の位置/龍樹山闘争について/バドラヴァティー岩窟寺院詳述/龍猛菩薩とマンセル/ボーディ王朝について/真言密教の源流は何処か/トリプリからナグプールへ
第三章 龍樹山・マンセル・ランカー
 龍猛菩薩による南天鉄塔開顕/南天鉄塔龍樹菩薩開顕説について/ダリウス大王と南天龍宮城/ランカーのラーヴァナ大王/ボーディダルマと禅宗/龍樹菩薩の首無し像/龍樹菩薩の最期/原型としてのマンセル/誰の像か?/マンセル、サガラ、文殊の道場/平家と龍宮城
第四章 サータヴァーハナ王朝・パーンドゥ王朝・ボーディ王朝
 首無し像「人間の犠牲祭」説の誤謬/龍樹と龍猛と南天鉄塔/龍樹連峰概観/龍樹菩薩と龍樹連峰/龍樹菩薩にとってのマンセル/南天鉄塔と武道/再説:トリプリの金剛乗/ボーディダルマとナーガ・バラ/諸王朝の盛衰
終章 「事」と「理」の南天鉄塔の開顕
 ウダヤナ大王―龍猛菩薩の足跡/龍猛の孫達と南天鉄塔開顕/聖典・文学に見るトリプリ/事理円満の南天鉄塔開顕/結句と読者の皆様へのお願い
 付録一:南天鉄塔図佐々井上人御書留
 付録二:図版集
 付録三:初期真言宗の塔についての覚書

 
 
筆録者後記

ささい・しゅうれい…1935年岡山県生まれ。25歳の時、高尾山薬王院にて得度。’65年、タイに渡り、その後インドに入る。’67年、龍樹菩薩の霊告により、B・R・アンベードカル博士由縁の地、ナグプールに赴く。以来、アンベードカル博士の仏教復興運動を継承し、現地の仏教徒を導く。’88年、百万人の市民の署名によりインド国籍を取得。インド名Arya Nagarjuna Shurei Sasai、およそ1 億人とも言われるインド仏教徒の最高指導者。ブッダガヤ大菩提寺の管理権を仏教徒に戻す奪還運動を主導。2003年より3年間、インド政府少数者委員会(マイノリティ・コミッション)の仏教代表に就任。1990年代より、マンセル、シルプール両仏教遺跡を発掘、保存。2009年、44年ぶりに、また2011年より4 度に渡り日本に帰国、東日本大震災の被災地を訪れ、犠牲者を追悼し、原発の非道を訴える。現在79歳。
なかむら・りゅうかい…1985年鹿児島県生まれ。2012年東京大学大学院人文社会系研究科アジア文化研究専攻インド文学・インド哲学・仏教学専門分野修士課程修了。現在、かつて玄奘三蔵が学び、2014年にインド、ラジギールに約800年ぶりに再興された国立ナーランダ大学に第一期生として留学中。
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