仏教の本流を往く

川口 勇  著
ISBN978-4-86249-247-0
 『法華経』こそは、坊主=仏教僧侶として生ききるための力であった。仏教の原点に立ち、「仏教とはなにか」「仏教の本流とはなにか」を真摯に問い続けてきた著者の50年にわたる迷いと結論。
仏教の本流を往く
川口 勇 著
四六判・ソフトカバー・259頁
定価
本体1,800円+税
ISBN978-4-86249-247-0
 2015年 5月 刊行
■主要目次
はじめに―現代仏教寺院事情―
第一章 仏教の本流―日本仏教の歴史的展望― 
    仏教とはなにか/本流と支流/私のたちば/つかみにくい大河/問題の根本にあるもの/
    「日本」と「仏教」/ホトケとカミ/「カミ」について/ ご神体/「カミ」と「仏教」/
    仏教伝来の様子/二つの意味/仏教と蘇我氏/日本仏教の政治性/日本最初の寺の誕生/
    飛鳥寺と飛鳥大仏/聖徳太子の登場/ 唯仏是真/仏教の本流その一・聖徳太子/
    奈良仏教―南都七大寺の登場/古代寺院の再建/東大寺/日本仏教の本流その二・行基菩薩
    /鑑真和上/日本仏教の本流その三・伝教大師/弘法大師/浄土教と末法思想/
    『愚管抄』の思想/恵心僧都と『往生要集』/極楽はあるか/地獄は存在するか/法華と念仏
    /別所の存在/鎌倉仏教と神祇/道元禅師と親鸞聖人の神祇観/日蓮聖人の登場―仏教の
    本流への道/日蓮聖人の生涯とその神祇観/『法華経』の特色/本流としての日蓮聖人の
    宗教(1) /宗祖亡きあとの教団/本流としての日蓮聖人の宗教(2)
第二章 私のジグザグ人生
    高校三年生の悩み/お坊さんになろうと思う/キリスト教か仏教か/禅宗に心が傾く/
    法華信仰への道/法華信仰の土台/日蓮聖人に心が向く/書写行の実践/回向坊主とは
    なにか/大沢寺の随身となる/私の生き方/寝屋川正立寺へ/日宣上人のご遷化/
    『日本の革命思想』/葬儀会館との縁/正立寺の寺観一新/学問に身をいれる/
    回向坊主またよし
    『サットバ』で出会った人たち
     山野上純夫さん/近藤文政上人/田中久夫さん/花野充道さん/道元禅師
第三章 『法華経』の一句にまなぶ
    如是我聞〈序品〉/諸法実相〈方便品〉/生老病死〈譬喩品〉/不求自得〈信解品〉/
    一雨所潤〈薬草喩品〉/宿世因縁〈授記品〉/三悪道充満〈化城喩品〉/教化衆生
    〈五百弟子受記品〉/寿命無有量〈授学無学人記品〉/法華経〈法師品〉/授記〈授記品〉/
    皆是真実〈見宝塔品〉/当得作仏〈勧持品〉/髻中明珠〈安楽行品〉/勤行精進
    〈従地涌出品〉/常住此説法〈如来寿量品〉/雖近而不見〈如来壽量品〉/我淨土不毀
    〈如来寿量品〉/壽命無数劫〈如来寿量品〉/久修業所得〈如来寿量品〉/仏語実不虚
    〈如来寿量品〉/父母所生耳〈分別功徳品〉/人相具足〈隨喜功徳品〉/四生衆生〈随喜
    功徳品〉/其身甚清淨〈法師功徳品〉/皆悉礼拝〈常不軽菩薩品〉/而般涅槃〈如来神力品〉
    /皆大歓喜〈囑累品〉/捨身布施〈薬王菩薩本事品〉/四大調和〈妙音菩薩品〉/
    福聚海無量〈観世音菩薩普門品〉/頭破作七分〈陀羅尼品〉/善知識〈妙荘厳王本事品〉/
    少欲知足〈普賢菩薩勧発品〉
  おわりに
    仏教選択の時代/仏壇中心生活のすすめ

かわぐち・いさむ…僧名・日空。1941年、京都府福知山市出身。法華宗興隆学林本科卒業。関西大学大学院修士課程修了。正立寺第二十七世住職。月刊『サットバ』主幹。『中外日報』コメンテーター。
著書『法の話・法の詩』『本地の人・苅谷日任上人』(編)『仏教の門』他。 詩集『塵のなか』『死を生きる』『入学式』他。論文「日蓮」(芳賀書店発行『日本の革命思想』所収)「日蓮聖人の後世観」「日蓮聖人と諸天善神」「道元禅師の法華経(一)(二)」「日蓮伝再考」「日蓮の上行自覚について」他。俳句結社「古志」同人として俳論「俳人たちの老境」他。
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